大根の栄養素
大根というと白い根っこの部分をイメージする方が多いと思いますが、実は葉の部分にも栄養がたくさん詰まっているので捨てるのはもったいない野菜なんです。葉の部分で注目していただきたいのがビタミンCとカルシウム量。同じ量で比較するとビタミンCはレモンの約3倍、カルシウムはほうれん草の約3倍含まれています。
ビタミンCの主な働きは病気やストレスに対する抵抗力強化や抗酸化作用。有害な活性酸素から体を守り動脈硬化や心疾患の予防が期待できるビタミンです。一方、カルシウムは骨や歯の構成要素としての役割の他に、筋肉の収縮をコントロールしたり大腸がんのリスクを下げる働きがあります。現代人にとって不足しがちなミネラルでもあります。
美味しい大根の見分け方
料理をする人ならわかるかもしれませんが、時間がたった大根は少しずつみずみずしさを失い柔らかくなっていきます。そのため、大根を選ぶときにチェックするのが、まず根の部分のみずみずしさ。表面がすべすべしていてずっしりと重いものを選んでください。そして、葉がしっかりとついているものおすすめです。根菜類は葉から枯れていくので、葉がしなしなしていたり変色しているものは鮮度が落ちてきているといえます。
大根の部位ごとの調理法は
【根の先端】
大根は、根が一番甘く先端に行くほど辛みを持ちます。そのため、辛みが強い先端部分は薬味として使用する大根おろしとして使用するのがおすすめです。
【真ん中】
大根の真ん中の部分は繊維が少なく口当たりが一番いい場所です。大きさもそろえやすいので煮物にするのが良いでしょう。
【首の部分】
やや緑がかっている首の部分は一番甘いため、生のまま食べるサラダに最適です。
【葉の部分】
みそ汁や漬物として多く使用される大根の葉ですが、油での炒め物との相性が良いので、ふりかけやチャーハンの具材としての使用もお勧めです。
大根の保存方法
大根は立てて保存するのが基本。もともと土の中で立って成長しているので横にしておくと、縦になろうとして余計なエネルギーを使用し水分と糖分を消失してしまいます。「長くて冷蔵庫に入らない!」という場合には半分に切って保存してください。
そして、もう一つ注意したいことが、購入後すぐに根と葉を切り分けること。葉は根の栄養分を吸収してしまうため、そのままにしておくと根の部分の栄養素がほとんどなくなってしまいます。
以上2つを守って保存すれば、1週間から最大2週間ほど鮮度を保ったまま保存することができます。ちょっと手間はかかりますが、少量調理をする方や節約したい方にはぜひ実践していただきたいと思います。